機上レーザースキャニング
機上計測の問題点について
一般的な機上計測はタッチ式プローブが採用されており、高精度な測定が実施されています。穴径、ピッチ、幾何公差などシンプルな計測が大部分を占めています。中には、CADデータをダウンロードして、そのデータに基づき測定プログラムを作成し、計測結果とCADデータを比較するケースもあります。この計測は特に金型分野が多く、複雑な自由曲面の加工評価に用いられます。
金型の自由曲面を従来のタッチ式プローブで測定しますと、大型ワークの場合、数時間かかる場合があります。
また、接触式スキャニングプローブを使用してもある程度時間がかかり、ワーク表面に傷が生じる可能性があります。
非接触式による課題解消へ
Hexagon社はこの問題を解決すべく、非接触式レーザースキャニングプローブを開発しました。LS-C-5.8は1秒間に36,000点の測定が可能です。
タッチプローブで同じ点数を測定する場合、20時間かかります。(1点/2秒換算)
また、非接触式のため傷がつきやすい仕上げ面、硬度が低い面、接触すると変形する材質等に極めて有効です。
なお、小径の穴が多数個開いている計測も効率が上がります。