Spring Compact(スプリングコンパクト)は、流量が100~5000L/minの水溶性クーラントまたは油性クーラントに対応した自浄型クーラントフィルタ(ドラム式)です。
ドラムのろ過効率は、お客様の要件に応じて調整が可能です。スプリングコンパクトは、機械が必要とするだけのクーラントを処理する特徴を持ち、クリーン液タンクがフィルターに溶接され一体型になっています。
※本システムは、フィルターの特性により、お客様の特定要件に応じて設計と寸法が決まります。
Spring Compact (スプリングコンパクト)の動作原理
Spring Compact(スプリングコンパクト)の動作原理は主に3つのステップに分けられます:
■STEP 1
ドラムを覆う金属製フィルターネットは清潔な状態です(A)。
ダーティ液は汚染物質を堆積させつつフィルターを通過し、排出口(B)を通過します。
ここから、フィルターに溶接された集液タンクにクリーン液が落ち、ポンプがそれを工作機械に戻します。この段階ではドラムは回転せず、除去システムは停止状態です。
フィルターネットに堆積する汚染物質が実際のろ過層を形成します。これは10-15mmの厚さに達することもあります。
■STEP 2
フィルターネットが汚れるにつれ、液面が上昇します。
ダーティ液は、ドラムと除去システム(C)が静止している間、ドラムの表面に汚染物質を堆積させ続けます。
ろ過度がフィルターネット上に堆積された汚泥の厚みで改善されます。
■STEP 3
クーラントがフィルターネットを通過できなくなると、フィルターネットの詰まりサイクルが完了します。この段階でろ過度が最良になります。
フィルターがこの状態で動作する時間が長いほど、平均ろ過度は良好になります。クーラントが最大許容内部水位に達すると、自浄サイクルが自動的に開始し、ドラムが回転します。この段階が終わると、クーラントの水位が下がり、ろ過サイクルが再び始まります。
Spring Compact (スプリングコンパクト)のプラス要素
半永久フィルター材
Spring Compact(スプリングコンパクト)は金属製フィルターネットを使用し、自浄システムによりきれいになります。これにより、消耗材を使用することがないので、メンテナンスと産業廃棄物処理のコストが削減されます。
自浄システム
クーラントのろ過に使用する金属製ネットの自浄システムです。ろ過システム内にはセンサーがあり、ネットの詰まりが最大レベルに達したときにドラムを回転させます。回転の際に、除去システムが堆積した汚泥をネットから削り取り、フィルターの外部に運びます。その間、逆流ジェットシステムが金属製ネットを洗浄し、あらゆる残留物を除去します。
除去システム
ろ過・分離された削りくずの排出に使用されるシステムです。強磁性の残留物に対しては磁気バージョンも利用可能です。
タンク内の沈殿物ゼロ
Spring Compact(スプリングコンパクト)は、各工作機械がリアルタイムで必要とするだけのクーラントを処理するので、タンク内に汚泥が沈殿するのを防ぎます。